2018-07

Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

六門




学校を出たら、京平がいた。


どうやら俺の理性は保って三週間ってところらしい。
ここ最近、立て込んでいて池袋に行けなかった。京平とベタベタしたいって気分だけが悶々として、何度か学校やチームを放っぽって会いに行こうかなんてことも考えたのだが、そんなことをしようものなら誰よりもあいつが機嫌を損ねてしまう。
恋人を怒らせるなんてのは俺の信条に反するから、大人しく言いつけを守っていた。

「だからって幻覚はねーよ。俺どんだけ京平のこと好きなんだよ。」
「…何が幻覚だっつの…」

それからその恥ずかしい独り言を何とかしろ、と苦い顔をする京平を恐る恐る指で突いてみる。

「千景、てめーいい加減うぜえぞ。」
「…本物?」
「あのなぁ。」
「なんでこっちに京平がいんだよ。あれか、埼玉でなんかオタクの祭り的ななんかがあんのか。いつものワゴンで来たのか。んでついでに俺んとこにもよ」「一人に決まってんだろ。」
「え。」
「たまにはいいだろ。ガキに手間かけさせてばっかってのも気分悪ィ」
「…」
「なんだよ。迷惑か?」
「京平もしかしてさ、俺に会いたくてやばくなった?」
「な、」
「こんな会ってないことって今までなかったもんな?」
「…ニヤニヤすんな馬鹿、」
「顔真っ赤。」
「帰っていいか池袋に。」

強がんなって、と囁いた耳に噛みつこうとしたら、でかいゴツゴツした手に遮られた。

「お前な、場所考えろっ」
「こんくらい余裕だろ?」
「アホか!」




「会いてーんだったらいつでも言えよ。行くんだからさ。」

そのくせこの後明るいうちからよっぽど不謹慎なことに及んで、ぼんやりしてる京平に俺は言った。

「調子のんな、ガキ。」

満更でもないような顔で悪態を吐くのを見て、次に耐えられなくなるのは間違いなく俺だ、と思う。

「どうしようもねーな、お互い。」
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://neoneon888.blog102.fc2.com/tb.php/21-5adcf4be

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

仲原

Author:仲原
そこそこ元気なふじょしです
成人済み。女子と名乗ってよいものか。

移り気ですが、どこにいっても目つきの悪い子がうめえ。

 

最新記事

最新コメント

 

最新トラックバック

 

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

 

 

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

 

QR

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。